世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


プライベートコレクション ロングモーン 1961 ヨーロピアンオーク1961    45.0%

  • 蒸溜所名: ロングモーン蒸溜所
  • 地域: スペイサイド
  • ブランド: ゴードン&マクファイル
  • 価格帯: £181-
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:156号

ロブ・アランソンSCORE8.1

香り
最初はほぼ教科書通りのスペイサイドモルトの香り。リンゴ、洋ナシ、ハチミツ。かすかなハリエニシダの花の香りがカビっぽい匂いに変化し、ムスクのような花の香りを思い起こさせる。クルミのピクルスの匂いが立ち上がり、強いダークチョコレートの香りもある。
甘い風味でスタート。だがその後でムスクのような花の感触に転換する。革表紙の本、ヘーゼルナッツのロースト、アーモンドデーツ。積み藁のような感触もある。ホイップした山羊のチーズとハチミツ。
フィニッシュ
後味はさほど長くない。すぐドライに霧散して山羊のチーズとハチミツの刺激を残す。
コメント
香りから味わいへ移行しながら、風味とアロマの漂流をたっぷりと楽しめるウイスキー。

リンジー・グレイSCORE7.8

香り
温かいパンやバタープディングに乗せたモモ、アンズ、レーズンの匂い。ダークチョコレートでコーティングしたコーヒー豆。アーモンドのフレークや砕いたピスタチオの殻の匂いが、リッチなフルーツ香を凌駕していく。
砂糖煮したフルーツとサワープラム。苦いコーヒー、焦がしたカリフラワー、湿った皮革などを思わせる風味があり、香りでも感じたジューシーなフルーツ香を凌駕してくる。キノコのクリームスープや、かすかなパルメザンチーズの味が主役に躍り出る。
フィニッシュ
余韻は短く、一貫した酸味と苦味を感じさせる後味。
コメント
フルーティーな香りから、舌に旨味を感じさせる方向に180度反転する。